広報紙「ほっかいどう」

コラム

地域おこし協力隊Café

【2025年3月号】最先端の機器と設備で、デジタル人材の育成をサポート!

  • #地域おこし協力隊Café

掲載号:2025年3月号

都会に住む人が課題を抱える市町村に移住し、才能や能力を発揮する地域おこし協力隊。今回は、デジタル人材の育成に取り組む釧路市の隊員を紹介します。

釧路市出身
小野寺おのでら 理江りえさん

関東で建築設計の仕事に携わっていましたが、将来は釧路市に戻りまちづくりに関わることをしたいと考えていた時に、デジタル人材の育成とキャリア教育を目的とした多世代交流拠点「デジラポ」ができることを知り応募しました。「デジラポ」には、子どもたちのデジタル人材育成とキャリア教育を目的とした多世代交流拠点で、3Dプリンター、ゲーミングPC、プログラミングやデザイン系の編集ができるPCなど、 最新のデジタル環境が整っており、小学4年生から高校3年生までは無料で使用することができます。私はここで運営コーディネーターとして施設に訪れたあらゆる世代へのサポートやアドバイスを行っています。

現在、「デジラポ」には約150人の子どもたちが登録しており、14時から18時30分の時間帯であれば、いつでも自由に利用することができます。ここでのスタッフは子どもたちが自分のやりたいことを、自分の力で実現できるように一緒に考えるメンターという立ち位置でサポートしています。eスポーツ、デザイン、動画編集、音楽制作など様々なデジタル機器に触れる環境があることによって、子どもたちの将来への興味の幅が広がればいいなと考えています。また、eスポーツなどのイベントを通じて、幅広い世代と交流ができる場も設けています。

今後は子どもたちにものづくりの楽しさを伝えるとともに、デジタル技術を使用したさまざまな職業が釧路市にもあることを知ってもらいたいと考えています。地域おこし協力隊を退任した後も、新たな挑戦をする人たちを応援し、自分も挑戦を続けながら、釧路市をもっと元気にしていきたいと思っています。

eスポーツに関わる多様な人との交流を目的としたeスポーツのイベントでは、親世代にはeスポーツへの理解を深めるセミナーを、子どもたちはミニトーナメントを開催しました。
左側にはゲーミングPCが3台あり、毎日のように順番待ちができるほど人気です。右側にはデザインや動画編集用のパソコンが6台あり、アニメーション動画を作る子どももいます。
作業場にはレーザー加工機や3Dプリンターがあります。この設備を使ってものづくりに挑戦し、最先端の技術を学べる高等専門学校に進んだ子どももいます。
「デジラポ」の企画書です。子どもたちはこのフォーマットに自分のやりたいことを記入します。デジタルに関すること以外にも、 閉館時間を延長してみんなでおしゃべりしながら夕食を食べる企画も実際に実現しました。

インタビュー動画もご覧ください

ほっかいどう地域おこし協力隊ロゴマーク