広報紙「ほっかいどう」

コラム

高校生のマナビバ

【2025年3月号】道内企業と連携し「苫工半導体展」を開催

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掲載号:2025年3月号

北海道苫小牧工業高等学校では、地域の企業と連携し、地域住民の半導体に関する理解促進につながる活動を行っています。令和6年度は学校独自の取り組みとして、苫小牧市や千歳市の企業などと連携し、「苫工半導体展」を開催しました。

北海道苫小牧工業高等学校情報技術科2年
草島くさじま れんさん(左) 羽澤はざわ 柊斗しゅうとさん(右)

情報技術科ではどのようなことを学んでいますか。

羽澤さん 私たち情報技術科では、半導体や電気・電子回路の働きについて授業で学んだことを実習で確認し、 体験することで自分の知識にしていくということをしています。また、その実習を生かしてパソコンのプログラミングも学んでいます。

「苫工半導体展」について教えてください。

羽澤さん 千歳市や苫小牧市はこれから半導体産業の中心になると考えています。特に苫小牧市には港があるので、 輸出や輸入などの物流面でも関わりが出てくると思います。そこで、地域の皆さんに半導体についてもっと知ってもらいたいという思いを込めて、地元の企業の方にご協力をいただき、「苫工半導体展」を開催しました。
草島さん 令和6年度で2回目の開催となりましたが、令和5年度は、千歳市の企業と連携し、次世代太陽電池とシリコンウェハーの展示を行いました。 令和6年度は上富良野町や恵庭市、千歳市などの企業5社に来校していただき、 パワー半導体やモバイルバッテリーの制御ICなどの自社の製品を、小中学生に説明していただきました。
羽澤さん 半導体は一見難しいイメージですが、来場した小中学生に興味を持ってもらうことができ、自分自身にとっても学びを深める機会になりました。

この活動をどのように生かして行きたいですか。

羽澤さん 半導体を使ったものづくりは、今後増えていくと思うので、今学んでいることを将来にしっかりと生かしていきたいです。
草島さん 「苫工半導体展」では3年生の課題発表も行われるので、趣味のマイコンを生かして、子どもたちにも分かりやすいような課題に取り組みたいと思います。また、3年生になると新しい情報通信系の科目が追加されるので、それを学んでから将来の仕事を決めたいと思っています。
※電子機器を制御するための小型化されたコンピューター。

「苫工半導体展」の会場の様子。「冬休みプログラミング教室」と同時に開催され、午前の部では小学生、午後の部では中学生が参加し、合計で約100名の子どもたちが会場に来てくれました。
開催日が12月25日ということもあり、協力していただいた企業の皆様はサンタの帽子をかぶって、子どもたちに興味を持ってもらえるように、分かりやすく説明していただきました。
会場の出口では来場者にアンケートを実施しました。興味をもってくれた子どもたちが多くてうれしかったです。

インタビュー動画もご覧ください

北海道教育庁高校教育課

TEL.011-204-5705