FEATURE 特集

未来を創る

「デジタル」をキーワードに、北海道の未来に向けた取り組みを進めています。

次世代半導体

道庁を訪問したRapidus株式会社の小池淳義社長(写真 右)

次世代半導体を北海道から世界へ

Rapidus株式会社(本社・東京)がことし2月、北海道千歳市に次世代半導体工場を建設することを発表しました。
同社は、千歳市の工業団地「千歳美々ワールド」を拠点に、2025年4月から次世代半導体のパイロットラインを稼働し、2027年からその量産化を進める計画で、「メイド・イン・北海道」の次世代半導体を世界のあらゆる産業に供給していくことを目指しています。
道では、今後も共に挑戦していくパートナーとして、同社と事業計画を共有しながら、インフラ整備や人材確保など多岐にわたる課題への対応に、これまで以上にスピード感を持って取り組んでいきます。
また、次世代半導体の製造に加え、研究、人材育成が一体となった複合拠点の実現に向け、製造装置や素材といった関連産業等の集積はもとより、道内企業の取引参入やデジタル人材拠点の形成に戦略的に取り組むなど、その効果を全道に波及させ、本道経済の活性化につなげていきます。

デジタル技術を生かした取り組み

道の取り組み

物流専用ドローンを使った実証

積雪寒冷地での冬季ドローン活用実証

ドローンは、冬の厳しい環境下でのバッテリー消耗やプロペラ着氷などの課題があり、道では、それを克服するために、積雪寒冷な条件のもとでのドローンの活用実証を行っています。
ことし2月には、物流、防災、観光、インフラ点検での活用シーンを設定した実証を行い、国産を含むさまざまなメーカーの機体と多様な気象条件下でデータを取得し、課題の整理や活用の可能性を検証しています。
結果をもとに、冬季に安全に飛行するためのガイドラインを策定するとともに、メーカーや事業者の方々へ情報提供するなど、取り組みの成果を全道に展開していきます。

上士幌町の取り組み

町内を走る自動運転バス

上士幌町 デジタル推進課

課長

かじとおる

梶 達さん

デジタル技術を交通・物流の課題解決に生かしています。

どんなことに取り組んでいますか。

「生涯活躍のまち」を掲げる上士幌町では、町民の誰もが利便性の高い生活を送ることができるよう、デジタル技術を活用した取り組みを進めています。
その一つが、高齢者等福祉バスのデマンド化。利用する高齢者が専用タブレットで好きな曜日と時間を選んでバスを予約し、自宅前で乗り降りができます。こうした仕組みによって予約のない時間が可視化され、バスの空き時間を利用した配送サービスが可能になるなど、交通と物流の課題を同時に解決する動きも生まれています。

他に取り組み事例はありますか。

昨年12月から地域の新たな足となっている自動運転バスや、ことし農村地区を対象にスタートするドローン配送も、デジタル技術を活用した交通・物流の取り組みです。今年度は、データ連携基盤の整備を進め、より効率的な活用を目指します。
デジタル化を、単に人手を補う手段としてではなく、未来に向けた創造的なサービスを生む取り組みと考えて進めていきます。

●道庁次世代半導体戦略室
TEL 011–206-6189

●道庁デジタルトランスフォーメーション推進課
TEL 011–204-5172

インタビュー動画はこちら

この記事をシェアする